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(C) あおば百景を探る会

老いも子らも楽しめる小黒公園

　市が尾史跡公園（旧禅当寺谷）の裏手に旧小黒谷を開発してつくられたのが小黒公園である。この公園とあたり一帯に小黒谷遺跡があり、古くよりその存在が知られて昭和初期には報告され、宅地開発で昭和45年に発掘調査が行われた。縄文時代の土壙状遺構10基、埋甕を持つ住居跡1基、弥生時代の住居址50数軒、古墳時代の住居址1軒、横穴墓3基に歴史時代の住居址2軒などの遺構が発掘された。つまり青葉区の古代からの住居跡が開発ですべて破壊され、欧風の瀟洒な住宅地に変貌しているが、この公園にも他の公園と同じく何の標識もない。

　小黒公園それ自体は、よく整備されて、中央が青草に覆われた広場で、回りに子供の遊技場があり、老人の憩えるベンチも随所に配置され、また健康体操もできる機材が設置されている。樹木も草花も適当に植えられているが、開園から20年も経っているので開花の頃は桜が美しい。また、ゆりの木やポプラの紅葉も素晴らしい。けっして大きな公園ではないが、中央広場はちょっと日本離れしていて、大人も楽しめる落ち着いた公園である。

　なお、小黒公園の裏手に大場みすずが丘地区センターがあり、その近くにケアプラザがある。