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恩田の古道(その一)
恩田川北岸の神奈川道この道は、現在の川崎町田線にほぼ沿い、中恩田バス停付近から左折します。 緑区西八朔町から青葉区さつきが丘に入り、東名高速道路下をくぐり 神鳥前川神社前を過ぎます。歩を進めて国道246号線の下(旧大山道)を通り、 田園都市線田奈駅前を進み中恩田バス停の付近に達します。 この付近の右の小高い山の中腹には神明社があります。 この左折地点に道標の地神塔が立っています。 「北登り戸道、南神奈□道、西八□□道」(天保六年)と刻まれています。 「西八□□道」は、資料には「西八□子道と判読される」と記述されています。 左折すると恩田川から分岐している奈良川に出ます。この付近は、 区画整理により田圃になっています。 資料を参考に、奈良川を渡り横浜高速鉄道こどもの国線の下を通り福昌寺前に出ます。 道端に「左り長つた道」(天保三年)と記された道標を見つけることができます。 ここから、この神奈川道は西に進んで約600メートルで町田市との区界に達し、 成瀬街道(新道)の南の旧道を通って町田市街の中心部にから、 八王子に向かうことになります。 この文中での「資料」とは、横浜市教育委員会編「横浜の古道」です。 写真は中恩田バス停から西の方向を撮ったもので、 横浜高速鉄道こどもの国線や福昌寺が見えます。
(村上 昌幸)
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