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恩田の古道(その二)
鎌倉府中街道青葉区田奈町37番地には、子育椎ノ木地蔵尊が建っています。 椎ノ木地蔵尊前に建つ区画整理事業記念碑によると、石段の前の道は府中鎌倉街道で、 区画整理以前幅2メートルの道だったようで、 元治3年(1333年)新田義貞が鎌倉執権北条守時征討の際に通ったとあります。 この道は子育椎ノ木地蔵尊より恩田町に向け台地を降り、 現在の奈良川沿いの真光寺長津田線に出て、 住吉神社前から「こどもの国」の前を通り、三輪緑山に抜けると推定されます。 この道と並行に恩田町の中を通る間道がありますが、間道の方は昔の面影が残っています。 ところどころに庚申塔や石塔などが残っており、鎌倉街道早ノ道とも 言い伝えられる中世のロマンを味わってみるのもおもしろいと思います。
(村上 昌幸)
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