あおば百景

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残る谷戸に建つくろがね青少年センター(旧鉄小学校跡)

くろがね青少年センター

 「田園の憂鬱」の文学碑の少し先に、春には桜が美しいくろがね青少年センターがある。鉄谷戸の斜面を利用して、ここに明治5年の学制により翌6年にできた寺家学舎と鉄学舎を合併して8年に鉄小学校が建てられた。青葉区では由緒のある小学校であるが、生徒数の増加で谷本川の畔に移築され、その跡地に昭和57年7月に当センターは開設された。宿泊できる本館(横穴墓2基跡)と野外炊事場が建ち、グランド等が整備されている。

 敷地を巡る桜の老木にこの地の歴史を感じるが、裏の丘陵に入ると、尾根道があって昔の里山を思わせる風景が見られる。また樹齢300年という山桜の大樹が雑木林に聳え青少年センターのグランドからも、春の開花の頃にその白い花が見られる。

 なお、開発ブームで生徒数が増えて谷本川近くの田地の中に移築された鉄小学校は、今徒数は100名を切る過疎の小学校になっている。その校歌の歌詞は郷土の作家、広田花崖の作である。広田花崖も「田園の憂鬱」に因んだ「田園」を書いている。

(山本 文義)