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谷本川ほとりの青葉区総合庁舎

 市が尾駅近くの国道246より谷本川沿いに上流を散策すると、右手の河畔に建つ大きな建物が見える。最初の白い鉄筋コンクリートが警察署、次の萌黄色をした4階建てが、「丘の横浜」青葉区の総合庁舎である。

青葉区総合庁舎

 青葉区は、平成6年11月に港北区と緑区が再編成されて、都筑区と共に新たに誕生した区である。この総合庁舎は、区の中央を貫流する谷本川の堤に残る自然の風景にもよくマッチし、その屋根は庁舎から見える大山・丹沢の山並みをイメージしたものと言う。また庁舎の最上に区民より公募した「青葉区シンボルマーク」が青色に浮き立つ。

 隣接して公会堂兼スポーツセンターが建ち、敷地には彫刻が並び、小川が流れ、樹木や花壇があり、区民の憩いの場としての配慮が感じられる。周りには警察署、消防署など行政機関の建物が並び、区の行政と文化スポーツの中核的なセンターになっている。

 これらが河畔にあるところに田園都市青葉区の特徴がある。区庁舎を訪れた区民は、ついでに谷本川の遊歩道を歩いて、四季の草花を見て流れに親しむことができる。更に道を分ければ、近くの稲荷前古墳群や佐藤春夫の「田園の憂鬱由縁の地」碑などの青葉区の歴史を探訪することもできる。

(山本 文義)